2023年5月18日 (木)

『正倉院紀要』第45号が刊行されました

『正倉院紀要』第45号が刊行されました。下記サイトから全文閲覧可能です。

https://shosoin.kunaicho.go.jp/bulletin/

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**** 目次 ****

正倉院聖語蔵(旧尊勝院経蔵)調査報告……清水真一・藤井恵介・春日井道彦・中西将

正倉院聖語蔵(旧尊勝院経蔵)の年輪年代……星野安治

中世の経蔵における聖教・文書の収納状況……藤井恵介

正倉院漆六角厨子復原考察……大野敏

正倉院の絹の分子量……中村力也

年次報告

いわゆる「常陸国戸籍」について……三野拓也

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五月一日経や今更一部経を含む『聖語蔵経巻』を収蔵していた聖語蔵(旧尊勝院経蔵)について、3本の論文が収載されています。

聖語蔵はもとは東大寺境内西北隅部に位置する尊勝院経蔵でしたが、明治29年(1896)ごろに内部に収められていた経巻類とともに皇室に献納され、現在地に移築されました。「正倉院聖語蔵(旧尊勝院経蔵)調査報告」は令和2年度正倉院特別調査として実施した聖語蔵の構造調査(建造物調査)の報告です。尊勝院の沿革、聖語蔵の建立と修理・移築について概括し、建築の形式・技法を詳細に検討しています。

「正倉院聖語蔵(旧尊勝院経蔵)の年輪年代」では、校木・軒天井・台輪・棚板の計55点の年輪年代を特定しました。すなわち聖語蔵の建造物部材は1235年以降それほど経たない時期、内部経棚の棚井板は1126年以降それほど経たない時期にそれぞれ伐採された木が使われたことが判明しました。

国内に現存する古代・中世の経蔵では経を納めた経棚はほぼすべて失われていますが、聖語蔵では入口の扉を除いて、内側の壁の全面に沿って経棚が設置されています。「中世の経蔵における聖教・文書の収納状況」では、春日大社一切経経蔵・醍醐寺経蔵・般若寺経蔵・藤原頼長の文倉の内部構造や収納状態と比較したうえで、聖語蔵では棚の間隔がほぼ同じであるため、比較的低い経箱に収められた聖教を収納することが想定されていたこと、また最下段は高さが大きいので櫃が置かれてたことが推定されると述べています。

「正倉院漆六角厨子復元考察」は朽損によって部材片となった漆六角厨子を、調査と復元考察によって、その具体的形態をあきらかにしています。「正倉院の絹の分子量」では絹フィブロインの分子量の測定した結果、正倉院の絹染織品は目視ではしっかりした形を保っているものの、フィブロインは低分子化しており、物性が低下し、脆弱な状態にあることを述べています。

「いわゆる「常陸国戸籍」について」は、塵芥文書第三十二巻の第一紙から第六紙、および二十九片の紙片からなる雑張に整理される、平安時代初期(弘仁14年(823)以降)の常陸国の戸籍についての論考です。杉本一樹「常陸国戸籍の復原と翻刻」(『日本古代文書の研究』吉川弘文館、2001所収)の復原案を再検討し、湿損による破損やシミ、そして墨移りを手がかりに、新たな復原案を提示しています。

五月一日経願文に関する研究がWEB公開されました

『東京大学史料編纂所附属画像史料解析センター通信』第99号が東京大学学術機関リポジトリで公開されました。

市川理恵「静嘉堂所蔵『仏説中心経』と五月一日経願文」が掲載されています。

https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/records/2007507

 

願文に日付がない『仏説中心経(五月一日経)』、願文そのものがない五月一日経、願文の日付が間違っている五月一日経を鮮明な画像とともに紹介し、五月一日経書写の過程や意義について論じています。

2023年5月16日 (火)

京都大学附属図書館所蔵『正倉院東大寺宝図』がWEB公開されました

正倉院宝物は、幕末から明治初期にかけて、宝庫修理や文物調査の過程で「再発見」されました。特に明治5年(1872)に実施された社寺宝物調査(壬申検査)は、新政府主導による近代的な文化財調査の幕開けを告げるものとして著名です。正倉院宝物の調査は、明治8年にも実施されており、蜷川式胤(にながわ・のりたね)を中心に、宝物の拓本や模写が大量に作成されました。その成果は、『正倉院御物図』全76巻(東京国立博物館所蔵)に見ることができます。 

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京都大学附属図書館所蔵の『正倉院東大寺宝図』は、冊子本13冊、小型図19枚、巻子本20巻、大型図8枚より構成される大部なものですが、その内容をみていくと、多くは明治8年に蜷川らが作成した拓本・模写・スケッチ類であることがわかります。おそらくは『正倉院御物図』(東博所蔵)を整理した後に、蜷川の手元に残った資料群をあらためて整理・装丁したものが、『正倉院東大寺宝図』(京大図所蔵)なのでしょう。

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このたび所蔵館サイトより、『正倉院東大寺宝図』を含む正倉院宝物図3点の画像が公開されました。

画像公開ニュース  https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1396966

『正倉院東大寺宝図』https://m.kulib.kyoto-u.ac.jp/webopac/RB00013570 ☜上記資料

『正倉院御寶物之圖』https://m.kulib.kyoto-u.ac.jp/webopac/RB00033838

『正倉院寶物圖』  https://m.kulib.kyoto-u.ac.jp/webopac/RB00033839

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資料の詳細については、稲田奈津子「京都大学附属図書館所蔵『正倉院東大寺宝図』について」(『画像史料解析センター通信』98号、202210月、https://doi.org/10.15083/0002005976)をご参照ください。

2023年5月12日 (金)

奈良国立博物館で奈良朝写経を展示中です

奈良国立博物館の名品展「珠玉の仏教美術」において、奈良朝写経が展示されています。

会期:2023年4月22日(土)~6月4日(日)

※常設展示の観覧料金で見ることができます

珠玉の仏教美術 | 奈良国立博物館 (narahaku.go.jp)

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「金光明最勝王経(紫紙金字)」「華厳経 巻第二十四(二月堂焼経)」「増一阿含経 巻第五十(善光朱印経)」などが展示されています。


「金光明最勝王経」は紫紙金字経で、備後国の国分寺に安置されていたものと伝えられています。聖武天皇は『続日本紀』天平十三年(741)三月乙巳(二十四日)条の詔において国分寺・国分尼寺の建立を命じ、さらに国分寺の塔には金字の「金光明最勝王経」を安置することを求めました。正倉院文書においては天平十八年十月十七日に「写金字経所」が「金字最勝王経一七九巻」を書写していることが知られ(九ノ二九四)、また同二十年十月二十五日付写経所解にも「国分最勝王経七十一部」などと出てきます(三ノ一二七)。


「華厳経 巻第二十四」は奈良時代の紺紙銀字経です。寛文七年(1667)の修二会(お水取り)の際に炎上した東大寺二月堂から取り出されました。焼痕が残っているため「二月堂焼経(やけぎょう)」と呼ばれています。


「増一阿含経 巻第五十(善光朱印経)」は法華寺の寺主である「善光」の朱印が捺された一切経です。その奥書から天平宝字三年(759)十二月二十六日に書写されたこと、装潢は長江多古志麻呂、経師は科野虫麻呂で、秦忍国・大網広道・大隅君足が校正したことがわかります。善光尼は天平勝宝三年(751)から天平宝字六年(762)ごろにかけて正倉院文書にたびたび名前が出てきます(十二ノ三七、五ノ一〇六など)。

2023年4月17日 (月)

『正倉院文書目録』九(続々修四)が刊行されました

東京大学史料編纂所編纂『正倉院文書目録』九(続々修四)が東京大学出版会より刊行されました(3月刊、税込定価¥19,800)。

https://www.utp.or.jp/book/b10030144.html

********(以下、編纂担当者寄稿)*********

本冊には、続々修第13~16帙の4帙合計35巻を収録しました。内容は、奈良博目録の分類による第二類(経巻歴名)のうち、「経巻歴名」中・下、「奉請経」上・下です。第13帙・第14帙は、第12帙(「経巻歴名」上)に続いて各種の経巻目録類を集成しています。第15帙は櫃ごとの経巻検定・出納記録、第16帙は奉請経関係の文書・書状・帳簿を多く含んでいます。前者には、櫃等に貼り附けられた痕跡のあるものが何点もありました。

注目される事例をいくつか紹介します。第15帙第4巻裏(一次文書)にある天平勝宝4~6年の4通の奉請文(1通は余白のみで空)は、裏面の墨うつり(左文字)の存在から、もとは継文に編成されていたことがわかり、墨うつりを手掛かりに欠損文字も復原できました。前欠となっている天平勝宝4年11月9日の文書(古25/53~54では「東大寺三綱牒」とする)は、冒頭4行が読み取れた結果、「律供牒」であることが明らかになりました。南都六宗や律宗(衆)の関係史料として注目されます。また、これまで知られなかった(天平勝宝4年)某所経疏論返送文(7行分)の存在も墨うつりから判明しました。

第16帙第8巻は、天平8年9月から玄昉将来経を順次借り出して書写した際の記録「経本請和上所帳」です。続修別集47①裏が抜き取られているほかは、奈良時代以来の貼り継ぎを伝えていると思われます。『大日本古文書』では見落とされたらしい朱書が数箇所あり、書面の日付を特定できたものがあります(古7/68~69の書面が天平9年3月9日付と判明)。当初は各書面を借り出し日ごとに作成し、そのあとで帳に編成された状況など注目できそうです。

2023年2月26日 (日)

歴博企画展で正倉院庫外文書「河原継麻呂手実」が展示されます【終了しました】




千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館で、企画展示「いにしえが、好きっ!-近世好古図録の文化誌-」が開かれます。
企画展示「いにしえが、好きっ!-近世好古図録の文化誌-」
会期:3月7日(火)~5月7日(日)
場所:国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)
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この企画展示では、正倉院文書・宝物関係の資料が多数展示されます。なかでも注目されるのが、正倉院庫外文書の「河原継麻呂手実」(個人蔵)です。『聆涛閣集古帖』を編纂した神戸・住吉の豪商、吉田家の旧蔵品で、『聆涛閣集古帖』を主題にした本企画展示に合わせて、およそ38年ぶりに展示されます。ただし展示期間は、会期前半の3月7日(火)~4月9日(日)のみですので、お見逃しなく!(「河原継麻呂手実」については、『日本歴史』898号(2023年3月)の口絵でも紹介されていますのでご参照ください)
そのほかにも、国立歴史民俗博物館蔵の正倉院文書複製や古代文書(原本)が多数展示されます(展示替えあり)。
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また、「第4章 正倉院宝物の『発見』」のコーナーでは、正倉院宝物図や正倉院宝物模造も多数展示されます。こちらも、頻繁に展示替えをおこなう予定ですのでご注意ください。以下に、展示される資料と展示期間をお示ししますのでご参考にしてください。
〔穂井田忠友関係〕
穂井田忠友像 冷泉為恭画(慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)蔵) 通期
観古雑帖(国立歴史民俗博物館蔵) 通期
穂井田忠友書状(国立歴史民俗博物館蔵) 通期
〔宝物図等〕
東大寺宝物図(東京国立博物館蔵)   3月7日(火)~3月26日(日)
正倉院宝物図 (東大寺蔵) 3月28日(火)~5月7日(日)
壬申検査社寺宝物図集 第9冊(東京国立博物館蔵、重要文化財)3月7日(火)~3月26日(日)
正倉院御物図 第8号 (東京国立博物館蔵) 3月28日(火)~4月16日(日)
正倉院東大寺宝図 第十二冊 (京都大学附属図書館蔵)4月18日(火)~5月7日(日)
森川杜園『正倉院御物写』(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻蔵)3月7日(火)~5月7日(日)
森川杜園から仙之助への手紙(個人蔵)3月7日(火)~4月9日(日)
〔宝物模造〕
墨絵弾弓 模造(公益財団法人白鶴美術館)3月7日(火)~4月9日(日)
粉地彩絵倚几 模造(公益財団法人白鶴美術館蔵)3月7日(火)~4月9日(日)
金銀平文琴 模造(東京国立博物館蔵)4月11日(火)~5月7日(日)
鳥獣葡萄鏡 模造(東京国立博物館蔵) 4月11日(火)~5月7日(日)
子日手辛犂 模造(東京国立博物館蔵) 3月7日(火)~4月9日(日)
粉地彩絵倚几 模造(東京国立博物館蔵)3月7日(火)~4月9日(日)
白石火舎 模造(奈良国立博物館蔵)3月7日(火)~4月9日(日)
子日手辛鋤 附粉地彩絵倚几 模造(奈良国立博物館蔵)4月11日(火)~5月7日(日)
子日目利箒 附粉地彩絵倚几 模造 (奈良国立博物館蔵) 4月11日(火)~5月7日(日)
金銀装横刀 模造 (春日大社蔵)4月11日(火)~5月7日(日)
檜和琴 模造(春日大社蔵)3月7日(火)~5月7日(日)
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みなさまのご来館をお待ちしております!

2022年12月27日 (火)

サントリー美術館で奈良時代古写経展示中【終了しました】

サントリー美術館(東京都港区)にて京都・東山に建つ智積院の多彩な名宝が展示されています。

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展覧会「京都・智積院の名宝」

会期:2022年11月30日(水)~2023年1月22日(日)

開館時間:10:00~18:00(金・土は10:00~20:00)

休館日:火曜日、12月30日(金)~1月1日(日・祝)

https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2022_5/index.html

                    ⛄

「華手経 巻第十三(五月一日経)」と「増一阿含経 巻第二十九(善光朱印経)」が出陳されています。

20年以上にわたって書写され、質と量において奈良時代を代表する古写経である五月一日経と、「善光」の朱印が特徴の奈良時代後期を代表する古写経である善光朱印経を同時に拝観することができます。

宝永二年(1705)の「智積院靈寶并袈裟世具目録」(こちらも展示中)には、ともに「運敞(うんしょう)」が寄付したとあります。

2022年11月 2日 (水)

第40回定期研究会が開催されました

2022年10月29日(土)に、第40回定期研究会が開催されました。

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第1報告の井上翔氏「具注暦からみる文書行政」は、まず正倉院文書中に3点残る具注暦と各地から出土する漆紙文書として残る具注暦をもとに、官司内で利用する暦は陰陽寮の頒暦に基づいて官司内で書き写していたことを確認。また木簡の事例から、必要な箇所を抄写し、あるいは官司内で掲出していたと思しき事例を紹介し、7世紀に遡る事例もあることから、諸国に対する頒暦の開始時期についても論及しました。

第2報告の小菅真奈氏「奈良時代の本人確認について―沙弥実進度縁を中心に―」は、沙弥実進度縁(案)と延喜玄蕃寮度縁式の書式の比較を通じて、同度縁(案)が正文の正確な写しであることを確認し、その上で黒子の位置にかかる「額中上一鼻折上一」の文字が追記風に書かれている点に着目。従来の研究では戸籍や計帳からの引き写しであるとされてきた黒子記載を、度縁を授与するまさにその現場で得度者の身体的特徴を書き込んだ文字そのものを反映したものと指摘します。さらに計帳の日に本人を目の前にして身体的特徴を追記している因幡国戸籍の事例や、複数箇所の黒子を記載する奴婢見来帳の事例をもとに、黒子を記載する場やその意味について考察しました。

第3報告の森明彦氏「正倉院仮名文書乙試読」は、石山で書写された奉写大般若経の食物用帳の紙背に転用されて残る仮名文書乙について、これまでの正倉院文書研究の成果を踏まえ、石山に到来したのち上馬養の手元で保管されていた文書であるという前提で、仮名文書乙の解釈を試みました。石山寺造営については米の収納にかかる史料が欠けていることから、これまで封租米の徴収や官人の私経済の活用のように様々な観点から論じられてきましたが、新たな角度から米の入手方法を論じる内容といえます。乙文書との関連性が指摘されている甲文書の解読に加え、特異な経路によって入手した米をどのように帳簿に記載していたのか等、今後の展開に興味が尽きません。

第4報告の山口英男氏「小川八幡神社大般若経の調査概要」は、2019年度から3年間にわたって史料編纂所の特定共同研究として実施した小川八幡神社大般若経の調査成果にかかる概要報告。同大般若経には少なくとも奈良時代書写経が4種、平安時代書写経が3種含まれていることが判明していますが、今年度からの特定共同研究でも引き続き調査されることから、さらなる成果が期待されます。

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3年ぶりの会場での開催となりましたが、36名の参加を得ることができました。

次回は、2023年10月28日(土)午後、奈良市内での開催を予定しております。

2022年10月18日 (火)

大谷大学博物館で国分寺経など奈良朝写経を展示中【終了しました】

大谷大学博物館で国分寺経など奈良朝写経を展示中です。

奈良朝写経のほか岩崎本『日本書紀』・蓬左文庫本『続日本紀』も展示しています。

                 🚗

大谷大学博物館 特別展「仏法東帰‐大仏開眼へのみち‐」

会期: 2022年10月11日(火)~11月28日(月)

https://www.otani.ac.jp/events/2022/sfpjr7000000px9t.html

                 🚗

仏教公伝1470年・聖徳太子没後1400年・大仏開眼1270年記念として、大仏開眼、仏教公伝、聖徳太子信仰と聖武天皇をテーマに開催しています。

奈良朝写経では、紫紙金字『金光明最勝王経』巻第三(奈良国立博物館)、同巻第六(徳川美術館)、聖武天皇発願一切経『仏説七知経』(檀王法林寺)、光明子発願一切経『瑜伽師地論』巻第三十七(大谷大学博物館 10/11~29)、称徳天皇発願一切経『十誦律』巻第二十五(京都国立博物館 11/1~28)を展示。

また岩崎本『日本書紀』巻第二十二(京都国立博物館)、慶長写本『日本書紀』巻第十九・二十二(国立公文書館蔵 10/11~29)、伊勢本『日本書紀』巻第二十二(穂久邇文庫)、蓬左文庫本『続日本紀』巻第十八(蓬左文庫蔵 10/11~29)、同巻第十五(11/8~28)などの史書に加え、『東大寺要録』巻第二(醍醐寺蔵 11/8~28)、同(醍醐寺本写本 京都国立博物館 10/11~11/5)や聖武天皇『雑集』(小杉榲邨写本 国立国会図書館 10/11~29)も展示。

2022年10月 4日 (火)

第40回定期研究会のおしらせ【終了しました】

本年度の定期研究会は、下記のとおり開催いたします。皆様お誘い合わせの上、ご参加ください。

                     

日時:2022年10月29日(土) 13:00~16:30
会場:東大寺総合文化センター小ホール(奈良市水門町100番地)
    ※東大寺南大門を入ってすぐ左手の建物です。
     アクセスマップ→http://www.netz.co.jp/joruri/kinsyouhoru.pdf

                     

研究報告:
井上翔「具注暦よりみる文書行政」
小菅真奈「奈良時代の本人確認についてー沙弥実進度縁案を中心にー」
森明彦「正倉院仮名文書乙試読」
山口英男「小川八幡神社大般若経の調査概要」
(順不同 敬称略)
16:20~16:30 総会
※懇親会はありません。

研究会に参加される場合は、下記研究会事務局アドレスへ10月20日(木)迄にご連絡ください(会員・非会員とも)。
shosoinkenkyukai★gmail.com(★を@に代えてください)

※会員にはEメールにて案内文をお送りしております。
※年会費納入につきましてもよろしくお願いいたします(当日のお支払いはご遠慮ください)。

                     

非会員の方のご参加も歓迎いたします(当日は会場整理費〈500円程度〉が必要です)。
正倉院展会期中のため、奈良市内での宿泊は混雑が予想されます。宿泊をご予定の方は、早めの確保をお願いします。
お問い合わせは、正倉院文書研究会事務局までお気軽に。
 shosoinkenkyukai★gmail.com(★を@に代えてください)

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