2022年10月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ

2022年10月 4日 (火)

第40回定期研究会のおしらせ

本年度の定期研究会は、下記のとおり開催いたします。皆様お誘い合わせの上、ご参加ください。

                     

日時:2022年10月29日(土) 13:00~16:30
会場:東大寺総合文化センター小ホール(奈良市水門町100番地)
    ※東大寺南大門を入ってすぐ左手の建物です。
     アクセスマップ→http://www.netz.co.jp/joruri/kinsyouhoru.pdf

                     

研究報告:
井上翔「具注暦よりみる文書行政」
小菅真奈「奈良時代の本人確認についてー沙弥実進度縁案を中心にー」
森明彦「正倉院仮名文書乙試読」
山口英男「小川八幡神社大般若経の調査概要」
(順不同 敬称略)
16:20~16:30 総会
※懇親会はありません。

研究会に参加される場合は、下記研究会事務局アドレスへ10月20日(木)迄にご連絡ください(会員・非会員とも)。
shosoinkenkyukai★gmail.com(★を@に代えてください)

※会員にはEメールにて案内文をお送りしております。
※年会費納入につきましてもよろしくお願いいたします(当日のお支払いはご遠慮ください)。

                     

非会員の方のご参加も歓迎いたします(当日は会場整理費〈500円程度〉が必要です)。
正倉院展会期中のため、奈良市内での宿泊は混雑が予想されます。宿泊をご予定の方は、早めの確保をお願いします。
お問い合わせは、正倉院文書研究会事務局までお気軽に。
 shosoinkenkyukai★gmail.com(★を@に代えてください)

2022年9月14日 (水)

五島美術館で奈良時代古写経を展示中

五島美術館展覧会「禅宗の嵐」で奈良時代の古写経が多数展示されています。

             🐱

五島美術館 [館藏]秋の優品展「禅宗の嵐」

会期: 2022年8月27日(土)~10月16日(日)

https://www.gotoh-museum.or.jp/event/open/

             🐱

「得無垢女経」(五月一日経)「優婆離問仏経」(五月一日経)・「中阿含経 巻第三十四」(善光朱印経)・「法華経 巻第五」(藤南家経)・「大般若波羅蜜多経 巻第二百二十五※」(魚養経)・「大般若波羅蜜多経 巻第二百四十八※」(長屋王願経 和銅経)・「大般若波羅蜜多経 巻第三百四十三」(長屋王願経 和銅経)・「大般若波羅蜜多経 巻第二百五十九・二百六十六※」(永恩具経 天平経)などが展示されています。※は展示期間が9月21日~10月16日

「天平十二年五月一日」付の願文を持ち、約二十年にわたり光明皇后の写経所で書写された「五月一日経」をはじめ、実忠(じっちゅう)のもと称徳・道鏡政権時に開始された「先一部写経事業」で書写された「魚養経」、年紀を有する日本最古の大般若経といわれる「長屋王願経(和銅経)」が出陳されています。ほかにも奥書に「藤南家経」とある「法華経 巻第五」、「善光」の朱印が捺され、東大寺写経所の経師としても活躍した丈部浜足(はせつかべのはまたり)の筆による「中阿含経 巻第三十四」(善光朱印経)など、盛りだくさんの展示となっています。

 

2022年8月24日 (水)

台東区立書道博物館企画展「美しい楷書―中国と日本―」開催中

台東区立書道博物館で奈良時代の古写経「大般若波羅蜜多経 巻第八十一(伝朝野魚養筆)」が展示されています。

             💠

企画展 中村不折コレクション「美しい楷書―中国と日本―」

後期展示 8月16日(火)~10月23日(日)

https://www.taitocity.net/zaidan/shodou/oshirase/news/2188/

             💠

この大般若経は、「魚養経」「薬師寺経」などと呼ばれるもので、現在、藤田美術館に387卷、薬師寺に40卷以上、その他の機関を含めて合計470卷以上が残っています。正倉院文書から神護景雲四年(770)から宝亀二年(771)に東大寺写経所で書写された「先一部」写経事業のものであることがわかっています。展示されている「巻第八十一」は、経師の丸部大人が宝亀元年十一月三日以前に書写しました(『大日本古文書』編年文書17巻206頁参照)。

2022年7月27日 (水)

根津美術館企画展「よめないけど、いいね!根津美術館の書の名品」【終了しました】

根津美術館(東京都港区)で奈良朝写経を含む企画展が開催中です。

             🎠

企画展「よめないけど、いいね!根津美術館の書の名品」

会期:2022年7月16日(土)~8月21日(日)

https://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html

※鑑賞するためには日時指定入館券が必要です。

             🎠

奈良時代の古写経、「観世音菩薩受記経(天平六年聖武天皇勅願経)」や「大般若経 巻第二百六十七(神亀五年長屋王願経)」、「根本百一羯磨 巻第六(今更一部経)」などが展示されています。

「観世音菩薩受記経(かんぜおんぼさつじゅききょう))」(重要文化財)は、天平六年(734)の聖武天皇勅願経です。願文に「天平六年」「写経司」「門部王」などとあります。この天平六年聖武勅願経は、光明皇后の写経所で五月一日経が書写されていたころ、聖武天皇の写経所で書写されていました。五月一日経は1000巻ほど現存しますが、聖武勅願経は、「双観無量寿経 巻上」(逸翁美術館)、「仏説七知経」(檀王法林寺)とともに3巻しか現存しません。

「大般若経 巻第二百六十七」(重要文化財)は、神亀五年長屋王願経です。長屋王願経は、和銅五年(712)の和銅経と神亀五年(728)の神亀経があります。ともに無辺無界(界線がない)で、神亀経には日本の古写経には珍しく、巻末に校経列位(書写や校正に携わった人々の名前)が記されています。和銅経は200巻以上現存していますが、神亀経は3、4巻しか現存しません。

「根本百一羯磨(こんぽんひゃくいちこんま) 巻第六」(国宝)は、東大寺写経所において宝亀年間に書写された今更一部経です。「巻第一~四」「巻第七~十」は聖語蔵、「巻第五」は白鶴美術館にあります。正倉院文書から宝亀六年(665)に念林老人が書写したことがわかります。

希少な古写経が展示されています。お見逃しなく。

2022年7月13日 (水)

『正倉院紀要』第44号が刊行されました

『正倉院紀要』第44号が刊行されました。下記サイトから全文閲覧可能です。

https://shosoin.kunaicho.go.jp/bulletin/

                 🌙
 

**** 目次 ****

正倉院の筆と書跡から中国書法を見直す……橋本貴朗

花氈第17号の復元的研究……ジョリー・ジョンソン

模造「笛吹襪」の製作……矢野俊昭

正倉院漆工品にみる研ぎ出し技法について―金銀平文琴の検討を中心に―……山片唯華子

年次報告

                  🌙  

橋本論文は第43号で特集された「筆」の特別調査、ジョンソン論文は第42号で特集された「花氈」の特別調査に関わるもので、あわせて参照されたい。橋本論文は、遊糸など有芯筆にともなう特徴という視点から、中国書法を再検討する。ジョンソン論文は、2020年正倉院展でも動画で紹介され注目された花氈の復元製作の工程の紹介と、そこから得られた所見について論じる。矢野論文では舞楽装束の「襪」(靴下)の模造製作について解説するが、糸をつくって織り、染料をつくって染め、裁断して縫製し、銘文を墨書するという、多くの専門家による総合知としての模造製作の意義がよく伝わってくる。山片論文は、中国唐代に製作された金銀平文琴にみえる加飾技法である平文(ひょうもん)について、関連宝物を含めた詳細な検討をもとに、その技法について論じる。年次報告では、正倉院所在の法隆寺関係染織品についての調査報告もなされている。

2022年5月17日 (火)

和歌山県博・特別展に「御毛寺知識大般若経」など展示中【終了しました】

4月23日から始まった和歌山県立博物館の特別展「きのくにの大般若経」では、「小川八幡神社大般若経」(小川八幡経)をはじめとして、奈良・平安時代書写の経巻を含めた100点を超える大般若経が展示されています。

小川八幡経は、4年間にわたる和歌山県立博物館と東京大学史料編纂所を中心とした共同学術調査が2022年3月に完了し、そのタイミングで、和歌山県博による県内伝来大般若経調査のこれまでの蓄積とあわせた特別展の開催となったものです。

小川八幡経は1978年に薗田香融氏によってその存在が学界に速報され、奥書の内容と120巻もの奈良時代写経を含むことで一躍注目を浴びました。その全貌が明らかにされることを待たれていた史料群であり、今回が初めての展示ともなります。

小川八幡経の奈良~平安前期の書写巻では下記などが展示されています(平安中期以降書写巻も多数展示)。

・日本霊異記に見える紀伊国那賀郡の「弥気山室堂」との関係が推定される御毛寺(御気院)が奥書に登場する天平13~14年書写の知識経

・正倉院文書にも登場する上毛野伊賀麻呂など、右京六条在住の官人による書写巻

・信濃国佐久郡で仁寿3年に書写された大坂真長願経

・「寛平九年」「清水寺蔵本」の記載と「一日堂一切経」の押印を持つ巻

全600巻の大般若経について、時代・形態・書風などの異なるセット・経巻が一堂に展示され、それらを会場で見比べることができる点でも貴重な機会といえそうです。会期6月5日(日)まで(図録は郵送でも購入可、¥1200+送料)。

https://hakubutu.wakayama.jp/exhibit/hannyakyou2022/

https://hakubutu.wakayama.jp/information/hannya2022zuroku/

2022年2月11日 (金)

日韓合同研究会「古代日本と韓国の文字文化と書写材料」のおしらせ【終了しました】

研究会のおしらせをいただきましたので、ご紹介いたします。
正倉院宝物に関する報告もあります。ぜひご参加ください。
             ⛄
日韓合同研究会「古代日本と韓国の文字文化と書写材料」
【開催趣旨】
 国立歴史民俗博物館と国立慶北大学校人文学術院とは、2019年に学術交流協定を結び、日韓の文字文化や記録技術に関する交流事業を行ってきました。このたび、「古代日本と韓国の文字文化と書写材料」というテーマで、石・金属器・木・紙など、多様な素材を用いて文字が記されることの意味やその関係性について、日韓の研究者による研究発表と討論を通じて、古代東アジアの文字文化の特質を考えます。
日時:2022年2月23日(水) 13:00~18:00
開催形態:オンライン(Zoom)
プログラム:
13:00~13:10 挨拶(尹在碩・慶北大学人文学術院長、西谷大・国立歴史民俗博物館長)
13:10~13:20 趣旨説明  三上喜孝(国立歴史民俗博物館)
13:20~13:50 研究発表1 「慶山・所月里木簡の性格―新羅村落文書との比較および形態的特徴より」橋本繁(慶北大学人文学術院)
13:50~14:20 研究発表2 「正倉院宝物にみる紙木併用」佐々田悠(宮内庁正倉院事務所)
14:20~14:50 研究発表3 「形式論からみた新羅村落文書―構造・書式と用語」李鎔賢(慶北大学人文学術院)
(休憩)
15:00~15:30 研究発表4 「銘文刀剣からみた古代日韓関係」金跳咏(慶北大学人文学術院)
15:30~16:00 研究発表5 「宗教からみた古代日韓の石と文字の文化」堀裕(東北大学大学院文学研究科)
16:00~16:30 研究発表6 「『開仙寺石灯記』の外的性格に関する2,3の問題」赤羽目匡由(東京都立大学人文社会学部)
(休憩)
16:40~18:00 総合討論
討論:李東柱(慶北大学人文学術院)、畑中彩子(東海大学)
通訳:方国花(慶北大学人文学術院)
※討論は逐次通訳をいたしますが、各報告に逐次通訳はありません。
主催:国立歴史民俗博物館(調整中)・慶北大学人文学術院HK+事業団
後援:韓国研究財団・科学研究費基盤研究(B)「古代日本と朝鮮の金石文にみる東アジア文字文化の地域的展開」(19H01301)
参加についてのお問い合わせは、下記のメールアドレスにご連絡ください。
三上喜孝 mikami★rekihaku.ac.jp(★を@に代えてください)

2021年11月19日 (金)

国際学術研究会「交響する古代XII」のおしらせ【終了しました】

オンライン研究会のおしらせをいただきましたので、ご紹介いたします。

敦煌写経や敦煌文書に関する研究報告もあります。

                🎧

明治大学日本古代学研究所が主催する国際学術研究会「交響する古代XII」を、来月12月12日(日)にオンライン開催いたします。

国際学術研究会「交響する古代XII」

2021年12月12日(日) 10時開会/17時40閉会

石川日出志(明治大学)「九州における銅鐸の形成とその東方展開
朱棒(中国・湖南師範大学)「後漢魏晋亀鈕官印分類・断代研究」*通訳あり
ライアン・ジョセフ(岡山大学)「弥生時代の鉄製武器と東アジア社会」
大熊久貴(明治大学博士後期課程)「古墳時代の櫛文化とその観念
クルボノヴァ・グルノザ(ウズベキスタン・サマルカンド外国語大学)「日本とウズベキスタンの昔話について」
中村友一(明治大学)「日本古代文字瓦における書字行為」
史睿(中国・北京大学)「敦煌写経書法断代与書法史研究」*通訳あり
牧野淳司(明治大学)「唱導と敦煌の「隋浄影寺沙門恵遠和尚因縁記」」
荒見泰史(広島大学)「敦煌の西王母説話と唱導」

考古学・古代史・文学の3分野による国際学術研究会ですが、今回は敦煌写経や敦煌文書にかかる報告も予定しています。
事前申込制(12月8日締切)・Zoom形式での開催となりますので、詳細は下記の明治大学日本古代学研究所のサイトにてご確認ください。
http://www.isc.meiji.ac.jp/~meikodai/obj_info.html#kokyo12

2021年11月 5日 (金)

第39回定期研究会が開催されました

2021年10月30日、オンラインではありましたが、2年ぶりの定期研究会が開催されました。

                 🚗

第1報告の村上菜菜氏「古代東大寺領荘園関係文書および図に記された「村」」は、東大寺が所有権を主張するために作成した荘園関係史料に、「村」が書き込まれた理由を追究しました。「村」が税の収取単位で、地方社会を構成する一単位であったためとしました。

第2報告の浦木賢治氏「静嘉堂所蔵古写経群の概要と調査に関する中間報告」は、古写経の伝来の経緯を考察したもので、滅多にお目にかかれない静嘉堂所蔵の長屋王願経・五月一日経・神護景雲経・善光朱印経などを、鮮明な画像とともに紹介しました。

第3報告の三野拓也氏「造石山寺所の雇用労働力」は、造石山寺所関係文書にあらわれる「雇工・雇夫・様工」などを分析しました。材木の伐採と製材、運漕と組み立て、塗装、檜皮の採取と葺作業など、石山寺増築工事を支えた労働力の実態をあきらかにしました。

オンライン開催ということもあり、米国や韓国・シンガポールなど海外からの参加を含む、計70名の参加がありました。 

                  🚗

次回は、2022年10月29日(土)午後、奈良市内での開催を予定しております。

2021年10月30日 (土)

会誌『正倉院文書研究』17号が刊行されました

『正倉院文書研究』17号が刊行されました。

http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b590517.html

 ◆ ◆ 目次 ◆◆

月借銭事業に関する基本的問題  森明彦

奈良時代における一切経の系統―善光朱印経と五月一日経の本文比較 市川理恵

奈良時代の馬の飼養と利用―正倉院文書を題材に― 垣中健志

延暦十三年における正倉院薬物出倉に関する一考察 鐘江宏之

〈研究ノート〉造東大寺司判官上毛野真人の改名 山下有美

〈書評と紹介〉矢越葉子『日本古代の文書行政―正倉院文書の形成と復原―』 大艸啓

〈口絵〉葦浦継手手実(解説) 小倉慈司

«第39回定期研究会のお知らせ(参加申込方法)