2024年4月
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2024年4月 3日 (水)

静嘉堂@丸の内で、奈良時代古写経が展示されます

静嘉堂文庫美術館(JR東京駅 徒歩5分)において下記特別展が開催されます。

            👓

静嘉堂文庫竣工100年記念 特別展

画鬼 河鍋暁斎 × 鬼才 松浦武四郎 ―「地獄極楽めぐり図」からリアル武四郎涅槃図まで

会期 2024年4月13日(土)~6月9日(日)

https://www.seikado.or.jp/

            👓

古物蒐集でも知られる松浦武四郎ですが、多くの古写経も蒐集し、現在は静嘉堂文庫の所蔵となっています。今回の展示では、武四郎の蒐集品目録『蔵品目録』にも記載される、

・永恩具経(大般若波羅蜜多経 巻第五二六)

・神護景雲経(鞞婆沙 巻第六)

・百万塔陀羅尼

・金光明最勝王経(讃岐切)

などが展示されます。

永恩具経は、興福寺の永恩によって朱の句切点が施され、巻尾に「句切了永恩」と記されています。本品は巻尾に天平二年(730)三月上旬に、右京七条二坊の黄君満侶が写したと書かれています。神護景雲経は、神護景雲二年(768)五月十三日付の願文が記される称徳天皇発願経の一つで、本品は軸や表紙がなく、本文には朱の校合痕がみられます。

そのほかにも、「涅槃講式」や「重文 慈覚大師伝」など、貴重な所蔵品が多く展示されます。

2024年3月11日 (月)

NHK Eテレでミニ番組「正倉院の扉」が放送されます(続報)【終了しました】

NHK奈良放送局制作の5分番組が全国放送されます。ハカセ(ナビゲーター)は正倉院事務所前所長の西川明彦さんです。

 

#3 大仏様の目覚め】313日(水)夜7時55分〜800分[ NHKEテレ・全国放送 ]

#4 仏教最高!】314日(木)夜1150分〜1155分[ NHKEテレ・全国放送 ]

#5 奈良MUSIC320日(水)夜8時52分〜857分[ NHKEテレ・全国放送 ]

2024年2月 8日 (木)

奈良博で奈良朝写経(五月十一日経)が展示されます【終了しました】

「別訳雑阿含経 巻第十(五月十一日経)」(滋賀・宝厳寺所蔵)が展示されます。

奈良国立博物館 名品展「珠玉の仏教美術」
2024年2月10日(土)~3月17日(日)西新館
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/usual/202402_bukkyo/

五月十一日経は「天平十五年五月十一日」付の願文が記された光明皇后発願経です。現存するのはわずか11巻です。
光明皇后発願経としては「天平十二年五月一日」付の願文をもつ五月一日経が有名ですが、近年の研究で五月十一日経と五月一日経は別系統の写本であったことがあきらかにされています(林寺正俊「本文テキストから見た法道寺所蔵の天平写経『雑阿含経』の特色」国際仏教学大学院大学日本古写経研究所編『法道寺蔵天平写経 雑阿含経巻第三十六 岩屋寺蔵思渓版 高僧伝巻第一』(日本古写経善本叢刊第10輯)2019)。

2024年2月 6日 (火)

NHK Eテレでミニ番組「正倉院の扉」が放送されます【終了しました】

NHK奈良放送局制作の5分番組が全国放送されます。ハカセ(ナビゲーター)は正倉院事務所前所長の西川明彦さんです。

【#1 Bar平城京】2月12日(月・祝)夜8時52分~8時 57分 [ NHKEテレ・全国放送]
【#2 たからものリスト】2月23日(金・祝)夜8時52分~~8時 57分  [ NHKEテレ・全国放送 ]


2024年1月11日 (木)

遊行寺宝物館で奈良時代古写経が展示されます【終了しました】

遊行寺宝物館(神奈川県藤沢市)で奈良時代古写経が展示されます。

特別展 遊行寺の什宝
2024年1月1日~2月12日(月) 10:00~16:30 
※開館日は土・日・月・祭日です。

展覧会サイト http://yugyoji-museum.world.coocan.jp/tenran.htm

かつて大平聡氏がその論文で紹介した「増壹阿含経 巻第三六(善光朱印経)」が展示されます(「善光朱印経の基礎的研究」『神奈川地域史研究』六、一九八七)。
そのほか奈良時代の古写経として「称讃浄土仏摂受経」(紙本墨書)、「大般若経 巻第五七七」(色紙金字)が展示されます。

2023年11月15日 (水)

第41回定期研究会が開催されました

2023年1028日(土)に、第41回定期研究会が開催されました。

                🌙

1報告の平山茉侑「聖武太上天皇の御葬と蓮華蔵世界往生」は、天平勝宝8歳(756)の聖武太上天皇の葬列に純金観世音菩薩像が加わっていたこと、観世音菩薩が蓮華蔵世界への往生を導く存在とされていたことから、聖武が菩薩として、みずからと民との蓮華蔵世界への往生を欣求していたと論じました。観音像が聖武の柩を先導する葬列は、地理的に東大寺大仏へ向かうことになり、聖武の蓮華蔵世界への往生を視覚化する演出であったとする指摘は、東大寺を会場に開催された今回の研究会参加者として、目に浮かぶような実感を覚えました。

2報告の佐々田悠「聖語蔵の成立について—近年の調査から―」は、今年3月に公表された経蔵「聖語蔵」にかかる調査成果(清水真一ほか「正倉院聖語蔵(旧尊勝院経蔵)調査報告」、星野安治「正倉院聖語蔵(旧尊勝院経蔵)の年輪年代」『正倉院紀要』第45号)を踏まえて、この新たな知見を紹介するとともに、経蔵としての聖語蔵、および経巻群としての聖語蔵の成立を史料から跡付けるものです。正倉院文書とのかかわりでは、現在の聖語蔵経巻に至る経巻群のいくつかの移動ルートが示されたことに加え、その過程で失われた奈良朝写経を補うために新たに書写・収集された経巻が乙種写経ではないかという指摘に興味を惹かれます。

3報告の栄原永遠男・渡部陽子・濱道孝尚「Shada(シャダ、写経所文書データベース)の作成とその経過」は、今年5月に公開された正倉院文書の新たなデータベースShadahttps://www.lit.osaka-cu.ac.jp/new-departure/project-shada/)の概要を紹介し、使用方法をデモンストレーションを通じて示しました。先行するSOMODAで採用した「短冊」単位での史料把握に加えて、個別写経事業研究の成果に基づき、その史料を形成した写経事業を明示する点が特徴です。今後も整備を進めていくとのことですが、Shadaを活用することで、その史料が属する個別写経事業や関連史料がたちどころに判明する点で画期的といえます。

4報告の山口英男「『正倉院文書目録』第9冊編纂トピック」は、今年3月に公刊された『正倉院文書目録』第9冊(続々修4(第1316帙))の紹介を兼ねて、原本調査によって判明した新たな知見を個別に取り上げました。第15帙第4巻②(7)裏~(5)裏では裏うつりした文字から新たな釈文が判明し、また裏面の糊跡から判明したもともとは器物に貼付されていた文書(第16帙第2巻・第7巻)の存在など、原本の観察によってしか知りえない情報を共有することは新たな研究の視角をもたらすことでしょう。

                🌙

今年は正倉院展も賑わいをとり戻していましたが、研究会の参加者も38名と盛況でした。

次回は、2024年11月2日(土)午後、奈良市内での開催を予定しております。

 ※例年より1週間遅い開催です。お間違いのないように。

2023年10月 5日 (木)

大谷大学博物館で奈良朝写経を展示【終了しました】

奈良朝写経のほか中国・韓国・日本の各種大蔵経(一切経)なども展示します。

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大谷大学博物館 特別展「古典籍の魅力 2023」

会期: 2023年10月10日(火)~11月28日(火)

https://www.otani.ac.jp/events/2023/sfpjr700000104ia.html

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開館20周年記念、宗祖親鸞聖人誕生850年・立教開宗800年記念として、館蔵の重文10件とそれに関わる作品を中心に展覧会を開催しています。

奈良朝写経関係では、『判比量論』断簡(大谷大学博物館 11/728)、『法華経』巻第三断簡(京都大学附属図書館 11/728)、『浄名玄論』巻第四(京都国立博物館 11/718)・同第六(京都国立博物館 11/1828)、光明子発願一切経『瑜伽師地論』巻第三十七(大谷大学博物館)、光覚知識一切経『衆事分阿毘曇論』巻第九(大谷大学博物館)を展示。また奈良朝写経を本経とした石山寺校倉聖教『如意輪陁羅尼経』(石山寺 11/728)や正倉院文書の流出文書である「造仏所作物帳」断簡(奈良国立博物館 11/728)も展示。

また宗祖にかかわり親鸞筆『教行信証』坂東本(東本願寺)、「親鸞聖人像(熊皮御影)」(奈良国立博物館 11/728)などを、京都大蔵会開催担当校にかかわり宋版大蔵経・高麗版大蔵経(再雕本)・北京版西蔵大蔵経・法隆寺一切経・松尾社一切経・金峯山一切経・神護寺一切経(大谷大学図書館・博物館)・同経帙などをそれぞれ展示します。

2023年9月27日 (水)

第41回定期研究会のおしらせ【終了しました】

本年度の定期研究会は、下記のとおり開催いたします。皆様お誘い合わせの上、ご参加ください。

                     🐱

日時:2023年10月28日(土) 13:00~16:30
会場:東大寺総合文化センター小ホール(奈良市水門町100番地)
    ※東大寺南大門を入ってすぐ左手の建物です。
     アクセスマップ→http://www.netz.co.jp/joruri/kinsyouhoru.pdf

                     🐱

研究報告:
平山茉侑「聖武太上天皇の蓮華蔵世界往生と御葬」(仮)
佐々田悠「聖語蔵の成立について―近年の調査から」

栄原永遠男・渡部陽子・濱道孝尚「ShaDa(シャダ、写経所文書データベース)の作成とその経過」
山口英男「『正倉院文書目録』九刊行報告」 
            (順不同 敬称略)
16:20~16:30 総会
※懇親会はありません。

研究会に参加される場合は、下記研究会事務局アドレスへ10月20日(金)迄にご連絡ください(会員・非会員とも)。
shosoinkenkyukai★gmail.com(★を@に代えてください)

※会員にはEメールにて案内文をお送りしております。
※年会費納入につきましてもよろしくお願いいたします(当日のお支払いはご遠慮ください)。

                     🐱

非会員の方のご参加も歓迎いたします(当日は会場整理費〈500円程度〉が必要です)。
正倉院展会期中のため、奈良市内での宿泊は混雑が予想されます。宿泊をご予定の方は、早めの確保をお願いします。
お問い合わせは、正倉院文書研究会事務局までお気軽に。
 shosoinkenkyukai★gmail.com(★を@に代えてください)

2023年9月 7日 (木)

西川明彦著『正倉院のしごと 宝物を守り伝える舞台裏』のご紹介

中公新書より、西川明彦氏(正倉院事務所前所長)の著書が刊行されました。

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『正倉院のしごと 宝物を守り伝える舞台裏』

西川明彦著 2023年3月刊行 定価990円(税込)

ISBNコード ISBN978-4-12-102744-3

正倉院のしごと -西川明彦 著|新書|中央公論新社 (chuko.co.jp)

      🌀   🌀   🌀 

正倉院の営みを、保存・修理・調査・模造・公開に分けて紹介しています。
たとえば正倉院は「シルクロードの終着駅」といわれるので多くの人が誤解していますが、実は9割以上は国産品であることや、正倉院宝物の保存は黴(カビ)との闘いであり、さらに害虫駆除、有機酸からの防御が大事で、具体的にどういう対策をとっているのかを紹介しています。
正倉院の開封については、織田信長も勅封制度を尊重して正式な手続きを経ていたこと、第二次世界大戦後にGHQが奈良時代の戸籍を見せよと迫った際に、正倉院関係者が命がけで入庫を拒否し、最終的にはGHQと覚書を交わすことになった経緯など、興味深い話題が満載です。

2023年8月25日 (金)

善光朱印経や百万塔陀羅尼を展示中【終了しました】

静嘉堂文庫美術館の展覧会で、善光朱印経、百万塔陀羅尼が展示されています。

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静嘉堂文庫美術館展覧会「あの世の探検―地獄の十王勢ぞろい―」

2023年8月11日(金)~9月24日(日)

休館日 毎週月曜日、9月19日(火)   9月18日(月・祝)は開館。

開館時間 10:00~17:00(金曜日は10:00~18:00)※入館は閉館の30分前まで。

※混雑が予想されますので、来館日時指定予約にご協力をお願いします。

https://www.seikado.or.jp/exhibition/current_exhibition/

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善光朱印経は奈良時代後期を代表する古写経で、尾題の下に「善光」の朱印が捺されています。静嘉堂所蔵の「増壱阿含経 巻二二」は、巻末の校経列位によって天平宝字三年(759)十一月四日に三嶋岡麻呂によって書写されたことがわかります。百万塔は称徳天皇が天平宝字八年(764)の藤原仲麻呂の乱後の動乱を鎮めるために発願した100万基の小塔のことで、そのなかに世界最古の印刷物といわれる「陀羅尼経」が入っています。

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