2026年8月28日 (金)

2026年度定期研究会のおしらせ

2026年度(第44回)定期研究会は、下記のとおり開催いたします。皆様お誘い合わせの上、ご参加ください。

                     🐱

日時:2026年10月24日(土) 13:00~16:30
会場:東大寺総合文化センター小ホール(奈良市水門町100番地)
    ※東大寺南大門を入ってすぐ左手の建物です。

     アクセスマップ→http://www.netz.co.jp/joruri/kinsyouhoru.pdf

                     🐱

研究報告(あわせて資料閲覧を予定)
小山大貴「官印の捺印形態と捺印の意義―公式令41行公文皆印条の検討―」
中川ゆかり「写経所官人の詩心」
後藤真「国立歴史民俗博物館における正倉院文書関連事業(複製事業とDH的分析)」(順不同 敬称略)
16:20~16:30 総会
17:30~ 懇親会 チャイナダイニング 飛天(奈良県奈良市東向南町26)

研究会に参加される場合は、以下のリンク先の参加申込フォームからお申込みください。
【 10月19日(月)締切 】

参加申込フォーム: https://forms.gle/WiMHRqWj19psNkcY9 

※会員にはEメールにて案内文をお送りしております。
※年会費納入につきましてもよろしくお願いいたします(当日のお支払いはご遠慮ください)。

                     🐱

非会員の方のご参加も歓迎いたします(当日は会場整理費〈500円程度〉が必要です)。
正倉院展会期中のため、奈良市内での宿泊は混雑が予想されます。宿泊をご予定の方は、早めの確保をお願いします。
お問い合わせは、正倉院文書研究会事務局までお気軽に。
 shosoinkenkyukai★gmail.com(★を@に代えてください)

2025年11月 6日 (木)

第43回定期研究会が開催されました

2025年10月25日(土)、過ごしやすい気候の中、多くの観光客でにぎわう奈良の東大寺総合文化センターで、第43回定期研究会が開催されました。

第1報告の野尻忠氏「『中聖武』と呼ばれる一群の写経について」は、荼毘紙に書写され、「大聖武」と並び聖武天皇の宸筆と伝えられる「中聖武」の由来を論じました。巻末の紙背に記された経師の名前が正倉院文書に残る今更一部経の写経事業の帳簿と一致すること、さらにその帳簿から別の経師が書写したことが判明する今更一部経の現存経巻と「中聖武」の筆跡が一致することを根拠に、「中聖武」が宝亀5~6年に書写された今更一部経の一部であることを明らかにしました。

第2報告の山口英男氏「『正倉院文書調査関係資料』に関する共同研究の概要」は、東京大学史料編纂所の特定共同研究の紹介でした。史料編纂所では正倉院文書の調査を継続し、その成果をまとめた『正倉院文書目録』を刊行しています。しかし本書には確定的な情報のみが記載されるため、調査者が調書や写真帳に記した所見がすべて反映されるわけではありません。実物調査が難しい史料群でもあり、調査所見は貴重な研究資源ということができ、その保存や公開の方法を検討していることが報告されました。

第3報告の山下有美氏「天平15年5月からの五月一日経」は、天平15年5月以降の五月一日経写経における書写方針と指導者を明らかにし、写経事業の性格を捉えなおすことを目指した報告でした。写経所文書を通時的に検討されてきた研究蓄積をもとに、五月一日経事業は単に「あらゆる仏典をすべて集めた一切経」ではなく、書写事業の各段階の指導僧による選択・判断が大きく影響した一切経であったことを論じました。五月一日経の通説をくつがえす意欲的な報告に、会場での議論も盛り上がりました。

第4報告の田島公氏「正倉院伝来木簡に見える『勅立物所』について」は、正倉院中倉「雑札」第1号木簡に記された「勅立物所」について、2003年に報告者が提唱した「立」を「旨」の異体字とする「勅旨物所」説を撤回するものでした。「勅旨物所」と解釈されたことで、「勅旨省」の前身官司とする説などにも影響を与えてきましたが、「勅立物所」は天皇が用いる礼冠などの部品を製作する部署であったとの新見解を提示されました。

研究会には47名の参加がありましたが、今年は若い学生・院生の参加が目立ち、今後ますますの研究会の発展を予感させてくれました。

次回は、2026年10月24日(土)午後、奈良市内での開催を予定しております。

2025年9月17日 (水)

2025年度定期研究会のおしらせ

2025年度(第43回)定期研究会は、下記のとおり開催いたします。皆様お誘い合わせの上、ご参加ください。

                     🐱

日時:2025年10月25日(土) 13:00~16:30
会場:東大寺総合文化センター小ホール(奈良市水門町100番地)
    ※東大寺南大門を入ってすぐ左手の建物です。

     アクセスマップ→http://www.netz.co.jp/joruri/kinsyouhoru.pdf

                     🐱

研究報告
野尻忠「「中聖武」と呼ばれる一群の写経について」(仮)
田島公「正倉院伝来木簡に見える「勅立物所」について」
山下有美「天平15年5月からの五月一日経」
山口英男「史料編纂所特定共同研究の紹介」(仮)
(順不同 敬称略)
16:20~16:30 総会
17:00~ 懇親会 チャイナダイニング 飛天(奈良県奈良市東向南町26)

研究会に参加される場合は、以下のリンク先の参加申込フォームからお申込みください。
【 10月20日(月)締切 】

参加申込フォーム: https://forms.gle/fHjDG5R1Djm8hpNN9 

※会員にはEメールにて案内文をお送りしております。
※年会費納入につきましてもよろしくお願いいたします(当日のお支払いはご遠慮ください)。

                     🐱

非会員の方のご参加も歓迎いたします(当日は会場整理費〈500円程度〉が必要です)。
正倉院展会期中のため、奈良市内での宿泊は混雑が予想されます。宿泊をご予定の方は、早めの確保をお願いします。
お問い合わせは、正倉院文書研究会事務局までお気軽に。
 shosoinkenkyukai★gmail.com(★を@に代えてください)

2025年5月19日 (月)

『正倉院紀要』第47号が刊行されました

『正倉院紀要』第47号が刊行されました。下記サイトから全文閲覧可能です。

https://shosoin.kunaicho.go.jp/bulletin/

 

**** 目次 ****

正倉院宝物特別調査 動物由来素材(牙甲角)の成果報告によせて……飯田剛彦

正倉院宝物特別調査 動物由来素材(牙甲角)調査報告……山崎健・高橋啓一・新美倫子・川田伸一郎・山口欧志・江田真毅・米田穣

正倉院宝物特別調査 動物由来素材(牙甲角)に関連した三次元計測について……山口欧志

虹龍の放射性炭素年代測定……米田穣

甘竹簫の再修理―明治期修理解体のための酵素の応用……中村力也・永田大輔

年次報告

 

宝物図でもおなじみの「鹿角」と「象牙」の正体が明らかにされ、馴鹿角(南倉174 206号櫃 其19)はシフゾウ(四不像)の角、象牙(南倉174 206号櫃 其20)はクジラの肋骨とのこと。驚きです。「年次報告」には聖語蔵経巻19巻(乙種写経216232号)の調査報告も掲載されています。

2025年2月24日 (月)

『正倉院文書と日本古代銭貨』が刊行されました

本会前代表の栄原永遠男氏による正倉院文書研究の単著が刊行されました。

栄原永遠男著『正倉院文書と日本古代銭貨』清文堂出版 
ISBN978-4-7924-1524-2 C3021 (2025.1) A5判 上製本 454頁 本体10,500円
https://seibundo-pb.co.jp/index/ISBN978-4-7924-1524-2.html

内容紹介(出版社より)
本書は、二〇〇三年以後の写経所文書に関する論考を収録する。第Ⅰ部には、写経所文書研究の現状把握とその問題点にかかわる論考を、第Ⅱ部には写経所文書を素材とした論考を収める。第Ⅲ部は、正倉院文書に現れる古代銭貨の存在形態や機能の解明をめざした論考を収めた。個別写経事業研究がほぼ一段落したことをふまえて、さらなる研究の進展をはかる一書。

第Ⅰ部 正倉院文書研究の意義
 第一章 正倉院文書研究の現状と課題  
 補論 大阪市立大学における写経所文書研究
第Ⅱ部 写経所文書の検討
 第二章 正倉院文書と続日本紀 ――国家的写経機関の検討―― 
 第三章 華厳経関係経典の書写  
 第四章 写経所の施設とその変遷  
 第五章 日本古代の写経所における紙の文書と木簡  
 第六章 佐保宅の性格とその写経事業  
 第七章 正倉院文書からみた珎努宮・和泉宮
第Ⅲ部 古代銭貨と正倉院文書
 第八章 石山寺増改築工事の財政と銭貨  
 第九章 月借銭解に関する基礎的考察  
 第一〇章 月借銭と布施 
 第一一章 「種々収納銭注文」をめぐる二、三の問題 ――盧舎那大仏造顕と知識――

2024年12月 9日 (月)

『正倉院文書を考える』が刊行されました

本会会員の宮﨑健司氏の編集のもと、8名の研究者が寄稿した正倉院文書に関する論文集が刊行されました。

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『正倉院文書を考える』

宮﨑健司編

本体4,500円+税

法藏館

発行:20241125日 A5判・上製・カバー装・228

ISBN 978-4-8318-7784-0 C3021

https://pub.hozokan.co.jp/book/b654801.html

 

奈良時代史研究の宝庫たる正倉院文書を用い、写経組織や当時の仏教理解、官人と僧侶との関係など、仏教史に関わる問題を具体的に掘り下げ、仏教史研究における正倉院文書の有用性とおもしろさを広く世に問いかける。(出版社HPより)

 

【目次】栄原永遠男 刊行によせて

    遠藤 慶太 良弁宣による三疏書写―天平勝宝元年の「刊定記」書写を中心に―

    野尻  忠 紫紙金字『金光明最勝王経』の製作にかかる一史料

    内田 敦士 正倉院文書にみえる灌仏会・盂蘭盆会関係経典

    ブライアン・ロウ 天平二〇年の救護身命経一〇〇巻写経事業と国家仏教

    宮﨑 健司 大宝積経勘出注文の再検討―五月一日経の勘経をめぐって―

    堀   裕 孝謙太上天皇の受戒と『梵網経』十八種物

    大艸  啓 大僧都行信と厭魅事件

    山下 有美 石山寺写経機構の性格について―勅旨省の成立・仕丁養物請求―

2024年11月27日 (水)

第42回定期研究会が開催されました

2024112日(土)に、第42回定期研究会が開催されました。

1報告の阿部栞央報告「正倉院文書にみえる「人名+所」の基礎的考察」は、正倉院文書に多くあらわれる僧尼の「所」が多様な要素を含みつつ僧尼の居所・集団を指すことを論じました。「所」を代表しうるのは受戒した僧尼に限られており、寺院内の特定僧侶の「所」には従僧が付いていたこと、そして従僧であった沙弥が受戒し比丘となると自ら「所」を持つようになり集団を再生産することなど、僧侶の活動形態を浮かび上がらせる興味深い指摘がなされました。

2報告の矢越葉子報告「写経帳簿からみた敦煌文書」は、敦煌文書のコレクションごとに含まれる文書の種類が異なる分布を見せることが、蔵経洞内のどこから文書を持ち出したかに起因することを論じ、写経事業に関する帳簿・記録と書き損じにより廃棄された兌廃稿がそれぞれ蔵経洞内にどのようにまとめられていたのかを推定しました。敦煌文書がどのようにしてそこに置かれたのか、当時の姿が見えてくるような研究でした。

3報告の内田敦士報告「正倉院文書と仏教儀礼」は、正倉院文書にみえる経典の貸出記録などから、当時の僧侶らが仏教儀礼に関係する経典を比較・研究しようとしていたことを論じました。中国で行われた儀礼よりも経典に記された儀礼を取り入れようとしたという指摘や、道鏡が経典を通じてインドの仏教儀礼を志向していたとの展望は、今後の儀礼研究にも関わる論点といえるでしょう。

4報告の市川理恵・吉田恵理報告「静嘉堂所蔵「仏説中心経」と民屯麻呂の筆跡」は、願文の記載や、「内家私印」押捺の意味を検討し、さらに書写者の民屯麻呂が正倉院文書において「仏説中心経」を書写した記録のある民長麻呂と同一人物であることを筆跡から解明して、当該経典が光明皇后発願の五月一日経であることを示しました。1000年以上残されてきた五月一日経の一巻が再び「発見」されたことは、大変貴重な成果です。

突然の大雨に、会場近くの南大門前が水浸しになったり、新幹線がとまったりとハプニングが続きましたが、研究会には46名の参加があり、また久々に再開した懇親会も大変な盛況でした。

次回は、2025年10月25日(土)午後、奈良市内での開催を予定しております。

2024年10月15日 (火)

NHK「正倉院の扉」スペシャル版放映【終了しました】

「正倉院の扉」の第1~5回までをまとめたスペシャル版が

【NHK総合テレビ】10/19(金)午前5:10~5:35

で全国放送されます。

正倉院宝物をめぐっては、公開と文化財保存との間で重要な局面を迎えつつあります。スペシャル版では正倉院事務所前所長の西川明彦さんによるスタジオコメントも追加されているとのことです。 

2024年9月26日 (木)

2024年度定期研究会のおしらせ

2024年度(第42回)定期研究会は、下記のとおり開催いたします。皆様お誘い合わせの上、ご参加ください。

                     🐱

日時:2024年11月2日(土) 13:00~16:30
会場:東大寺総合文化センター小ホール(奈良市水門町100番地)
    ※東大寺南大門を入ってすぐ左手の建物です。

     アクセスマップ→http://www.netz.co.jp/joruri/kinsyouhoru.pdf

                     🐱

研究報告
阿部栞央「正倉院文書における「人名+所」の基礎的考察」
内田敦士「正倉院文書と仏教儀礼」
市川理恵・吉田恵理「静嘉堂所蔵「仏説中心経」と民屯麻呂の筆跡」
矢越葉子「写経帳簿からみた敦煌文書―正倉院文書との比較を通じて―」(仮) 

                       (順不同 敬称略)
16:20~16:30 総会
17:00~ 懇親会 チャイナダイニング 飛天(奈良県奈良市東向南町26)

研究会に参加される場合は、以下のリンク先の参加申込フォームからお申込みください。
【 10月28日(月)締切 】

参加申込フォーム: https://forms.gle/XJA94JfmoDWBWEf47  

※会員にはEメールにて案内文をお送りしております。
※年会費納入につきましてもよろしくお願いいたします(当日のお支払いはご遠慮ください)。

                     🐱

非会員の方のご参加も歓迎いたします(当日は会場整理費〈500円程度〉が必要です)。
正倉院展会期中のため、奈良市内での宿泊は混雑が予想されます。宿泊をご予定の方は、早めの確保をお願いします。
お問い合わせは、正倉院文書研究会事務局までお気軽に。
 shosoinkenkyukai★gmail.com(★を@に代えてください)

2024年9月20日 (金)

五島美術館〔館蔵〕秋の優品展「一生に一度は観たい古写経」【終了しました】

五島美術館と大東急記念文庫の古写経の名品を展示しています。

 

五島美術館 〔館蔵〕秋の優品展「一生に一度は観たい古写経」

会期:2024年9月3日(火)~10月14日(月)

https://www.gotoh-museum.or.jp/event/open/

 

下記の奈良時代古写経が展示されます。

※前期展示(93日~923日)、後期展示(925日~1014日)

 

 大般若経 巻第二百四十八(長屋王願経・和銅経)《前期展示》

 大般若経 巻第三百四十三(長屋王願経・和銅経)《後期展示》

 金光明最勝王経 巻第十

 註楞伽経 巻第七(五月一日経)《前期展示》

 得無垢女経(五月一日経)《後期展示》

 優波離問仏経(五月一日経)《後期展示》

 般若心経(隅寺心経)

 法華経堤婆達多品第十二(藤南家経)《後期展示》

 中阿含経 巻第三十四(善光朱印経)

 大般若経 巻第四十三(行信経)

 仏説灌頂三帰五戒帯佩護身呪経(称徳天皇勅願一切経)《後期展示》

 十誦律第三誦 巻第十七(称徳天皇勅願一切経)《前期展示》

 大般若経 巻第百・五百二十(薬師寺経・魚養経)

 紫紙金字華厳経 巻第六十一

 紫紙金字華厳経 巻第六十四

 紺紙銀字華厳経 巻第五十(二月堂焼経)

 続華厳経略疏刊定記 巻第五《前期展示》

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