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2011年11月 2日 (水)

第30回定期研究会が開催されました

2011年10月29日(土)午後、大阪市立大学文化交流センターにおきまして、今年度の定期研究会が開催されました。

Aisatsu_2 代表・栄原永遠男氏による開会挨拶では、冒頭で、突然の訃報が伝えられた初代代表・皆川完一先生への黙祷が捧げられました。ついで、韓国国立中央博物館で開催中の特別展に正倉院文書の複製(国立歴史民俗博物館蔵)が展示されていること、それにあわせて正倉院文書に関する講演会がおこなわれることに触れ、海外でも正倉院文書研究に関心が集まりつつあることを紹介されました。

Hokoku1 第1報告の小川靖彦氏「天平初期における呉桃紙を用いた体系的経典書写―古代文書記載日本古代巻子本書誌データの作成を通じて―」では、文献に現れる〈装飾性の高い巻子本〉経典に注目し、色紙経、特に呉桃(胡桃、クルミ)紙経の位相について検討されました。呉桃紙の実際の色合いや五色紙における位置付けなど、多くの興味深い指摘がなされました。

Hokoku2_2 第2報告の渡部陽子氏「正倉院文書にみえる帙」では、経典を包む〈帙〉の種類や構造、製作を担当した機関やその作業工程などを、正倉院文書の記述から復原されました。写経事業の全体像を把握するためには、帙の製作を担当した〈造帙所〉などのように、写経所以外の場も視野に入れて考える必要があるとの問題提起がなされました。

Hokoku3 第3報告の山下有美氏「勘出・正書の実態と布施法」は、写経の誤字脱字等をチェックする〈校生〉が、その仕事でミスをしたり怠った場合に課せられる、給与上のペナルティを含む〈布施法〉について検討されました。校生の仕事の実態やその人間関係にも迫る、意欲的なご報告でした。

Kaijo1_3 当日は、北海道から九州まで、多くの方々のご参加を得て、盛会のうちに終えることができました。次回研究会は2012年10月27日(土)、会場は今年と同じく、大阪市立大学文化交流センター(大阪駅前第2ビル6階ホール)で開催予定です。 

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