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2012年4月 4日 (水)

『市川市史編さん事業調査報告書 下総国戸籍』が刊行されました

下総国戸籍に関する調査報告書が刊行されました。

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『市川市史編さん事業調査報告書 下総国戸籍』写真編、釈文編・解説編(2冊セット)

発行日:平成24年3月9日

編 集:市川市史編さん歴史部会(古代)下総国戸籍研究グループ

発 行:市川市文化国際部映像文化センター(市史編さん担当)

印 刷:株式会社 弘文社

http://www.city.ichikawa.lg.jp/cul01/1331000005.html#15-1

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写真編では、正倉院文書中に遺された下総国養老五年戸籍について、そのすべてを、本来の配列順に配慮して掲載しています。A4横組で、見開きの右ページには戸籍を、左ページにはその背面に記された写経所文書を掲載するという、画期的な編集方法がとられています。これにより、戸籍の継目裏書や継目印を瞬時に確認できるのはもちろん、写経所で反故文書をいかに2次利用したのか、その具体像の理解にも役立つでしょう。写真には国立歴史民俗博物館製作所蔵の複製本のカラー写真が用いられており、朱印や朱書も鮮明に見ることができます。

釈文編は、故皆川完一氏が原稿を担当され、従来の刊行物による指摘をふまえつつ、写真精査による新たな調査成果を加えた、非常に丁寧なつくりとなっています。解説編では、「1総論」を吉村武彦氏が、「2用語の解説」を加藤友康氏・川尻秋生氏が、「3料紙番号と断簡番号」「4復原系図」を矢越葉子氏が、「5「下総国戸籍」の国・郡・郷」を山路直充氏が担当されています。このほかにも大川原竜一氏が編集に参加されており、今後の戸籍研究・正倉院文書研究に必携の信頼すべき資料集と言えるでしょう。

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写真編と釈文編・解説編の2冊セット、1,800円(送料別)で一般販売も受け付けています。購入方法について、詳しくは下記サイトにてご確認ください。

http://www.city.ichikawa.lg.jp/cul01/1331000005.html#15-1

また本報告書に関連しておこなわれた皆川氏・吉村氏・加藤氏による鼎談の様子が、『市史研究いちかわ』第3号に掲載されています。皆川氏がお亡くなりになる直前の2011年10月5日に実施されたもので、釈文編を担当されての感想や、昔の正倉院文書調査についてもお話しされています。

http://www.city.ichikawa.lg.jp/cul01/1211000013.html#16-2

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