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2012年10月 3日 (水)

第64回正倉院展がはじまります【終了しました】

今年も正倉院展の季節となりました。

2012年10月27日(土)~11月12日(月)

奈良国立博物館 東新館・西新館にて

※会期中は無休

http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2012toku/shosoin/2012shosoin_index.html

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出陳宝物一覧をみると、文書としては次のようなものが出ています。

24)斉衡三年雑財物実録(大日古25附録101~115)

46)正集第10巻(大日古1-396~413)

47)続修第15巻〈裏〉(大日古2-422~428、2-477、2-473~475) 

48)正集第25巻(大日古1-48~56)

49)東南院古文書第3櫃第1巻

50)続修別集第47巻(大日古3-110、そのほか1-583~584、2-314~315、2-331、4-50~51、4-293~296、4-459、5-510、6-126、6-129、6-273、6-405、6-406)

※「大日古〇-△~□」とあるのは、『大日本古文書』編年文書第〇巻の、△頁から□頁に釈文が掲載されていることを示します。展示では開かれていない部分も含まれます。

24)は斉衡3年(856)におこなわれた宝物点検の記録ですが、大仏に宝物が献納されてちょうど100年後の点検ということになります。50)の「角勝麻呂定過徴物注文」については、大平聡氏「宴開いて水に流して―写経所職員の共同体意識―(『奈良古代史論集』3、1997年)のとても面白い解釈を知ると、より楽しく鑑賞できます。

                       eyeglass

また聖語蔵経巻に関しては、下記の展示が注目されます。

62)大乗悲芬陀利経 巻第4

63)続々修第22帙第5巻(大日古23-594~595、そのほか23-584~615)

64)象腋経

これらは近年の正倉院事務所による調査成果をふまえた展示で、62)は巻末に神護景雲2年(768)5月13日付の称徳天皇の願文を有するもの、64)は巻末紙背に記された「石川」との書き入れから、石川宮衣の書写にかかる今更一部一切経に属する経巻と判明したものです。63)は石川宮衣の手実(作業報告書)であり、64)の書写についても確認できる史料となっています。以上の調査については、11月10日(土)に開かれる公開講座「聖語蔵経巻と正倉院文書― 「神護景雲二年御願経」の実体をめぐって(講師:飯田剛彦氏〈宮内庁正倉院事務所調査室長〉)でも詳しく説明されることでしょう。

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