2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

« 第31回定期研究会のおしらせ【終了しました】 | トップページ | 国際シンポジウム「古代日本と古代朝鮮の文字文化交流」【終了しました】 »

2012年11月14日 (水)

第31回定期研究会が開催されました

2012年10月27日(土)午後、大阪市立大学文化交流センターにおきまして、今年度の定期研究会が開催されました。

Aisatsu_2 代表・栄原永遠男氏による開会挨拶では、学際的視野からの正倉院文書研究がますます必要とされていること、そうした観点から美術史を専門とされる梶谷亮治氏に今回の報告を依頼した経緯が説明されました。

Hokoku1_2 第1報告の山口英男氏「正倉院文書に見える「間食」について」では、従来は「食間食」つまりオヤツとして理解されてきた奈良時代の間食(ケンジキ)について、これは「常」に対する「間」であって、定例以外で支給される食米を指すとの見解を提示されました。食間食の具体例として索餅に注目する点も興味深いものでした。

Hokoku2_2 第2報告の森明彦氏「念林老人の書風・書体・書き癖と聖語蔵「根本説一切有部百一羯摩」」は、念林老人(ネンリンノオキナ)の動向を中心に、聖語蔵経巻の画像データDVDを最大限に利用して、個々の経巻の観察から書写担当者を推定していく試みでした。以前に本サイトでも紹介した飯田剛彦氏「聖語蔵経巻「神護景雲二年御願経」について」(『正倉院紀要』34、2012年)と併せて、今後の展開が注目されます。

Hokoku3_2 第3報告の梶谷亮治氏「上楯万呂の画事」では、様々な画像資料をスライドで提示しつつ、造東大寺司の画師である上楯万呂(カミノタテマロ)による、絵画作品の製作活動について論じられました。文献史料だけでは詰めきれない製作者の問題について、美術史研究の立場から新鮮な視点が示され、報告後には質疑応答が活発におこなわれました。

第4報告の山口英男氏「SHOMU科研の概要紹介」は、今年度より4箇年計画ではじまった研究プロジェクト、科学研究費・基盤研究(A)「正倉院文書の多元的解析支援と広領域研究資源化」について、その概要が説明されました。

今回の研究会は、正倉院文書研究の学際的な広がりとともに、画像資料の利用やデータベースの構築など、種々のデータ公開が促進されつつある研究環境を反映した、多彩な内容であったかと思われます。

次回研究会は、2013年10月26日(土)、会場は今年と同じく、大阪市立大学文化交流センター(大阪駅前第2ビル6階ホール)で開催予定です。

« 第31回定期研究会のおしらせ【終了しました】 | トップページ | 国際シンポジウム「古代日本と古代朝鮮の文字文化交流」【終了しました】 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1410821/47843188

この記事へのトラックバック一覧です: 第31回定期研究会が開催されました:

« 第31回定期研究会のおしらせ【終了しました】 | トップページ | 国際シンポジウム「古代日本と古代朝鮮の文字文化交流」【終了しました】 »