「正倉院文書の高度情報化研究シンポジウム」のお知らせ【終了しました】
定員に達したため、募集を締め切りました。御礼申し上げます。
奈良で正倉院文書に関するシンポジウムが開催されます。一般公開ですが、会場が狭めなので、事前にご連絡いただくのが安心なようです。連絡先は記事末尾をご参照ください。
人間文化研究機構連携研究
正倉院文書の高度情報化研究 シンポジウム
(国立歴史民俗博物館 仁藤敦史研究代表)
日時: 2013年1月26日(土) 10時~16時
会場: 東大寺総合文化センター 金鐘会館 会議室A (奈良市水門町100)
10:00 開会
報告 栄原永遠男(大阪市立大学大学院)
「大阪市立大学栄原ゼミにおける写経所文書研究」
山口 英男(東京大学史料編纂所)
「史料編纂所と正倉院文書調査」
佐々田 悠(宮内庁正倉院事務所)
「正倉院事務所における古文書調査のあゆみ」
仁藤 敦史(国立歴史民俗博物館)
「正倉院文書研究と歴博複製事業の役割」
(休憩)
13:00 報告 山下 有美(人間文化研究機構)
「写経所文書研究の課題」
飯田 剛彦(宮内庁正倉院事務所)
「三つの山辺諸公手実をめぐって」
小倉 慈司(国立歴史民俗博物館)
「『正倉院文書拾遺』後の正倉院流出文書」
高田 智和(国立国語研究所)
「ヲコト点の座標表現」
後藤 真 (花園大学)
「正倉院文書の情報化の意義と課題
-SOMODA その改善データベース作成経過に即して」
安達 文夫(国立歴史民俗博物館)
鈴木 卓治(国立歴史民俗博物館)
「超高精細画像自在閲覧方式を適用した
正倉院文書研究支援用閲覧システム」
稲葉 蓉子(早稲田大学大学院)
「正倉院文書データベースの作成と課題」
16:00 閉会
【主催者からのメッセージ】
この度、人間文化研究機構連携研究「正倉院文書の高度情報化研究」(平成22年~平成26年度の五カ年計画 研究代表 仁藤敦史)では、上記のようなプログラムで中間総括のシンポジウムを開催することになりました。この共同研究は、歴博が創設以来、遂行してきた正倉院文書のレプリカ製作事業を基礎に、レプリカ写真をデジタル化したうえで表裏の接続状況を容易に観察できるシステムを整備し、そのうえで木簡・漆紙文書などとの比較により古代における帳簿・文書論の深化を目指し、さらには中世や近世文書との機能論的比較を行うことを目的としています。
約一万点に及ぶ正倉院文書は日本古代史研究の基本資料であり、文献史学だけなく多様な学問分野にわたる歴史情報資源の貴重な宝庫といえます。古代日本の歴史情報資源の開発は、新たな古代史像を描くことを可能とし、国立歴史民俗博物館が目指す「博物館型研究統合」(博物館という形態をもつ大学共同利用機関としての特長を最大限に活かして、資料の収集・共同研究・展示を有機的に連鎖した研究)にふさわしい研究事業であるといえます。
ご多忙中恐縮ではありますが、興味関心のある方々のご参加をお願いできれば幸甚です。なお、会場は定員30名程度の会議室ですので、多数ご来場の場合には、ご迷惑をおかけするかもしれませんことを事前にお断りしておきます。参加ご希望の方は、できましたら下記問い合わせ先まで事前に御連絡いただければ幸いです。(研究代表 仁藤敦史)