五島美術館で正倉院文書の展示【終了しました】
五島美術館の特別展で、正倉院流出文書や、奈良朝写経が展示されます。
春敬記念書道文庫創立30周年記念 特別展 日本の名蹟
会期: 平成25年6月22日(土)~7月28日(日)
会場: 五島美術館(東急・大井町線「上野毛駅」下車、徒歩5分)
http://www.gotoh-museum.or.jp/exhibition/next.html
主な展示品(「八世紀」)
・正倉院文書
・大般若経(和銅時代)
・重文 太子刷護経(藤原夫人願経)
・五月一日経(仏名経)
・二月堂焼経
・中阿含経巻十一 高赤麿筆
・称徳天皇発願神護景雲経(華厳経)
・大聖武 伝聖武天皇筆
※以上については展示替えの予定はありません
「正倉院文書」は、表裏ともにじっくり見ることができるように展示されています。現在の表装によって表裏の内容を示すと…
表: 天平15年(743)の「常本充紙張」(『正倉院文書拾遺』6ウ、大日古24-218~219)
裏: 天平6年(734)の「造仏所作物帳」(『正倉院文書拾遺』6、大日古24-29~30)
となります。
文字を抹消するために使用された赤や黄色、緑の顔料が鮮やかに残り、左右両端が「緑青焼け」している点も注目されます。擦り消したり墨で塗りつぶすのではなく、絵具を使って塗りつぶしているのが特徴で、絵具が身近にある場所で事務をとりおこなっていたことがわかります。