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2016年7月 6日 (水)

『正倉院文書の歴史学・国語学的研究―解移牒案を読み解く―』が刊行されました

正倉院文書のなかでも、もっとも難解な解移牒符案の論文集がでました。

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栄原永遠男編『正倉院文書の歴史学・国語学的研究―解移牒案を読み解く―』
和泉書院(日本史研究叢刊30)
2016年6月25日発売
ISBN:978-4-7576-0803-0 C3321
定価(税込)¥13,500

http://www.izumipb.co.jp/izumi/modules/bmc/detail.php?book_id=129083&prev=new

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目次
序―扉をすこし開けたこと―(栄原永遠男)
天平宝字期の解移牒案について(山下有美)
桴工達の訴え―下道主の文書作成の苦心―(中川ゆかり)
正倉院文書における文末の「者」(桑原祐子)
「并」字の使用法から文字の受容・展開を考える―「並」「合」との比較から―(方国花)
解移牒符案にみえる訂正方法とその記号について(井上幸)
正倉院文書における督促の表現―「怠延」を中心に―(根来麻子)
古代日本独自の用法をもつ漢語―「返却」「却還」「還却」「解却」―(宮川久美)
写経生の任用について(濱道孝尚)
正倉院文書にみえる浄衣(渡部陽子)
天平初期の帳簿―解移牒符案の源流を求めて―(栄原永遠男)
あとがき(桑原祐子)

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山下有美氏は天平宝字期の五通の解移牒案を詳細に比較・検討し、作成の経緯や目的を論述します。栄原永遠男氏は天平初期の帳簿の構成や作成の目的を検討し、天平宝字期の解移牒符案にどのように受け継がれたかを追究しています。
国語学からは、方国花氏が「并」字、井上幸氏が訂正符、根来麻子氏が「怠延」、宮川久美氏が「返却」「却還」「還却」「解却」の用法を調べ、その意義を論じています。また中川ゆかり氏は「偁」が「款」と訂正された理由を、桑原祐子氏は「文末の者」が使われた意味を検討しています。
歴史学からは、濱道孝尚氏が「試字」と貢進文から写経生の任用について考察し、渡部陽子氏が浄衣の支給と返却、その縫製や洗濯について細かく論述しています。

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