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2018年9月19日 (水)

第70回正倉院展が開かれます

今年も正倉院展の季節になりました。10月27日(土)開催の正倉院文書研究会定期研究会(詳細は近日)とともに、ぜひご予定ください。

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第70回 正倉院展
会 期: 2018年10月27日(土)~11月12日(月)全17日
会 場: 奈良国立博物館(東新館・西新館)
休館日: 会期中無休
開館時間: 午前9時~午後6時
※金曜日、土曜日、日曜日、祝日は午後8時まで
※入館は閉館の30分前まで

https://www.narahaku.go.jp/exhibition/2018toku/shosoin/2018shosoin_index.html          

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出陳宝物一覧
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/2018toku/shosoin/2018shosoin_press_list.pdf

今年もさまざまな宝物が展示されますが、特徴のひとつとして新羅関係の品が多いことが挙げられます。新羅楽に用いられた12絃の「新羅琴」、韓国・慶州市出土品と同形の燭台用鋏である「白銅剪子」、新羅との交易を示唆する墨書のある「色氈」「花氈」、輸入品と目される「佐波理加盤」と同品に挟まれていた文書片、新羅の村落文書の反故で製作されている 「華厳経論帙」など、いずれも当時の国際環境を考える上で欠かせない資料と言えましょう。

正倉院文書は以下のものが出陳されます。

・正倉院古文書正集 第27巻〔越前国正税帳〕
・正倉院古文書正集 第44巻〔孝謙天皇宣命,他田日奉部直神護解ほか〕
・続修正倉院古文書 第7巻〔豊前国仲津郡丁里戸籍〕
・続々修正倉院古文書 第16帙 第8巻〔奉請経目録〕
・続々修正倉院古文書 第40帙 第1巻〔(裏)月借銭解〕
・続々修正倉院古文書 第44帙 第4巻〔(裏)越前国江沼郡山背郷計帳〕

豊前国戸籍越前国計帳同正税帳あたりは恒例のラインナップと言ったところでしょうか。正集第44巻は宣命をはじめとしたバラエティーに富んだ内容です。数多くの月借銭解が収録された続々修40-1は、月借銭解の事務処理をうかがわせる多数の書き込みが確認できるでしょう。続々修16-8は五月一日経の書写事業の画期をなした、天平8年9月に始まる奉請記録です。帰朝した玄昉のもとから開元釈教録をはじめとして多数の経典類が借り出された様子が分かります。なお、奉請記録の冒頭付近に「放光般若経卅巻」と見えますが、今回出陳される天平十二年御願経(五月一日経)の摩訶般若放光経巻第28は、これと対応する可能性が高いものです。あわせて観察してみたいですね。

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