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2018年9月

2018年9月21日 (金)

第37回定期研究会のお知らせ

本年度の定期研究会は、下記のとおり開催いたします。皆様お誘い合わせの上、ご参加ください。

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日時:2018年10月27日(土) 13:30~17:30
会場:奈良女子大学 生態系E棟2階、E261教室【例年と異なります。ご注意ください】
   〒630-8506 奈良市北魚屋東町 近鉄奈良駅より徒歩5分 
   http://www.nara-wu.ac.jp/nwu/intro/access/campusmap/index.html
   (正門から記念館~中庭を通り越して突き当り、一番右手の建物)

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研究報告:
垣中健志「正倉院文書にみる奈良時代の牛馬利用」
市川理恵「造石山寺所関係文書からみた仕丁」
森川 実「奈良時代の埦・坏・盤―古器名の整理による古代土器研究の新視点―」
スティーヴン・G・ネルソン「正倉院の琵琶譜─発見の経緯と内容比定の問題─」(仮)

(順不同 敬称略)
 17:40~18:00 総会
 18:30~    懇親会「チャイナダイニング飛天」(費用は5,000~6,000円程度)
 
※会員には基本的にEメールにて案内文をお送りしています。もし届いていないようでしたら、事務局までご一報ください。
※年会費納入につきましてもよろしくお願いいたします(当日のお支払いはご遠慮ください)。

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非会員の方のご参加も歓迎いたします(当日は会場整理費〈500円程度〉が必要です)。
正倉院展会期中のため、奈良市内での宿泊は混雑が予想されます。宿泊をご予定の方は、早めの確保をお願いします。
お問い合わせは、正倉院文書研究会事務局までお気軽に。
 shosoinkenkyukai@gmail.com

■託児のご案内
会場となる奈良女子大学のダイバーシティ研究環境支援本部では、子育て支援の取り組みとして、イベント託児システムを設けています。
 http://gepo.nara-wu.ac.jp/childcare-support/event-childcare-system/
今回の研究会におきましても、大学側のご理解により、利用可能の見通しです。つきましては、ご希望の方がいらっしゃいましたら、研究会の事務局にお申し込みください
 *ご利用日は本年10月27日(土)です。
 *希望の時間帯(7:30~22:00)、託児対象の年月齢(満3ヶ月~12歳)をお教えください。
 *経費がかかります。詳細は上記ウェブサイトをご覧ください(「個別託児」になります)。
 *手続き上、事務局で取りまとめる必要がありますので、大学への直接申し込みはお避けください。
時間が短く恐縮ですが、取りまとめの都合上、9月30日(日)を目処に締め切りといたします。ご利用いただけましたら幸いです。

2018年9月19日 (水)

第70回正倉院展が開かれます

今年も正倉院展の季節になりました。10月27日(土)開催の正倉院文書研究会定期研究会(詳細は近日)とともに、ぜひご予定ください。

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第70回 正倉院展
会 期: 2018年10月27日(土)~11月12日(月)全17日
会 場: 奈良国立博物館(東新館・西新館)
休館日: 会期中無休
開館時間: 午前9時~午後6時
※金曜日、土曜日、日曜日、祝日は午後8時まで
※入館は閉館の30分前まで

https://www.narahaku.go.jp/exhibition/2018toku/shosoin/2018shosoin_index.html          

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出陳宝物一覧
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/2018toku/shosoin/2018shosoin_press_list.pdf

今年もさまざまな宝物が展示されますが、特徴のひとつとして新羅関係の品が多いことが挙げられます。新羅楽に用いられた12絃の「新羅琴」、韓国・慶州市出土品と同形の燭台用鋏である「白銅剪子」、新羅との交易を示唆する墨書のある「色氈」「花氈」、輸入品と目される「佐波理加盤」と同品に挟まれていた文書片、新羅の村落文書の反故で製作されている 「華厳経論帙」など、いずれも当時の国際環境を考える上で欠かせない資料と言えましょう。

正倉院文書は以下のものが出陳されます。

・正倉院古文書正集 第27巻〔越前国正税帳〕
・正倉院古文書正集 第44巻〔孝謙天皇宣命,他田日奉部直神護解ほか〕
・続修正倉院古文書 第7巻〔豊前国仲津郡丁里戸籍〕
・続々修正倉院古文書 第16帙 第8巻〔奉請経目録〕
・続々修正倉院古文書 第40帙 第1巻〔(裏)月借銭解〕
・続々修正倉院古文書 第44帙 第4巻〔(裏)越前国江沼郡山背郷計帳〕

豊前国戸籍越前国計帳同正税帳あたりは恒例のラインナップと言ったところでしょうか。正集第44巻は宣命をはじめとしたバラエティーに富んだ内容です。数多くの月借銭解が収録された続々修40-1は、月借銭解の事務処理をうかがわせる多数の書き込みが確認できるでしょう。続々修16-8は五月一日経の書写事業の画期をなした、天平8年9月に始まる奉請記録です。帰朝した玄昉のもとから開元釈教録をはじめとして多数の経典類が借り出された様子が分かります。なお、奉請記録の冒頭付近に「放光般若経卅巻」と見えますが、今回出陳される天平十二年御願経(五月一日経)の摩訶般若放光経巻第28は、これと対応する可能性が高いものです。あわせて観察してみたいですね。

2018年9月12日 (水)

『正倉院紀要』第40号が刊行されました

『正倉院紀要』第40号が刊行されました。
http://shosoin.kunaicho.go.jp/ja-JP/Bulletin

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目次
正倉院宝物特別調査 麻調査報告
      ………………………………増田勝彦・ひろいのぶこ・岡田文男・有吉正明                     
年次報告
正倉院の繊維製品と調庸関係銘文―松嶋順正『正倉院宝物銘文集成』第三編補訂 前編
      ……………………………………………杉本一樹
月借銭解に関する基礎的考察……………………栄原永遠男

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 正倉院文書に関する論文が掲載されています。栄原論文は、宝亀年間の月借銭解を関係資料も含めて網羅的に検討した研究報告です。原本の詳細な観察を踏まえて、個々の月借銭解がどのように事務処理され、反故となり、さらに現状の姿に整理されたのかを、具体的に明らかにした成果として注目されます。奉写一切経所の案主であった上馬養の強い勧誘によって、ほとんどの写経生が月借銭を借りていたとの想定も示されています。
 杉本論文は、特別調査「麻」の報告と連動した銘文集成の最新版です。麻布に記された銘文を新たに調査・検討した成果として、新規の釈文や読みの訂正が見られます。また、銘文の部位の記述に力が注がれているのが特徴です。部位は文字内容を理解する上で欠かせず、貴重な情報と言えるでしょう。

 そのほか、年次報告では腹内に「乙亥之年」との墨書を有する金銀平文琴や、吹絵紙、木札の付属する薬袋、経帙などについての調査結果が示されています。

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